#06【閲覧注意】「養われる気満々の結婚難民」は読まないでください――恋愛を記号的生産から奪還する実存主義

哲学コラム連載『存在論的コンフリクトの発散』システムと個人はどう折り合いをつけるのか〜

本来的創造の汚染

しかし本来的創造にさえも記号的生産の魔の手が忍び寄ろうとしている。

人と人のつながりを数値化するいいねやフォロワー数が自己顕示欲を満たすための格好の餌になっている。

現実での人間関係に恵まれない人ほど二次元での数字に拘泥する傾向が強い。

それは現実での人との繋がりを確保できないことによる代償行動としての二次元の数値への固執であろう。

そもそも本来的創造が全人類に保障されたものではない以上、その量や質には個人差があるため、記号的生産にとっては格好の餌食となり、

本来的創造を上手くマネタイズして曲解させた上で記号的生産に加工することで、人間の本来的な欲求でさえも社会の成長に繋げてしまう。

こうしてしまうと本来的創造は記号的生産によって汚染され、心を豊かにする活力資産としての人間関係も記号の虜になる。

例えばその人のパーソナリティやアイデンティティといった内面よりも、その人の職業の社会的ヒエラルキーや年収といった記号の虜になっているが、

肝心な自分自身は見合う内面を持っておらず、ただ養われる気満々の結婚難民がいるが、それも位の高い人と結婚しているという記号の虜になっているに過ぎない。

そもそも子供が欲しいのであればまだしも、二人で生きるだけならそこまで位の高い仕事に就く必要もない。

お互いが自立して生活できるレベルの経済力があれば本来は十分なのである。このように恋愛という本来的創造の中心地ですらも記号的生産に植民地として支配されつつある。

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